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ジョー・ゴールデン Tube Town - パワーサプライVSバッテリー

ブログ

ジョー・ゴールデン Tube Town - パワーサプライVSバッテリー

takahiro tozawa

パワーサプライVSバッテリー (Power Supplies vs. Batteries)

 

遠い昔はバッテリーをエフェクターと使うのに購入し、携帯出来る電源としては十分でした。殆どのエフェクターを使うには十分の直流電流(DC)を簡単に得る事が出来ます。でもバッテリーには制限される事が多いですよね?信頼度だったり、環境的にも。時代の流れとして責任ある行動が求められるし、資源の消費のしかたも気に掛かりますし。音楽機器業界の変化も有り、沢山のペダルが載った大きいペダルボードを使い、足下で踊る様にスイッチを踏んで、多様な音が出せる様にもなりました。そんな事も有って、パワーサプライの誕生になります。パワーサプライを100Vのコンセントに入れて電源を送ります。バッテリー切れや、切れたバッテリーの山を心配する事もないし。これなら良いでしょ?

僕は、パワーサプライの流れに載るのが遅かったんだけど、「バッテリーの方が音が良いから」なんて偉そうに言ってて。でもこの信じてた事は幾分証明されてるけど。

これが良い例。「ファズを使うときはバッテリーを使った方が、パワーサプライを使った時より音が良い」これがなんでかって言うと、ファズはゲルマニウムのトランジスターが使われた物が多いんだけど、温度の変化に弱いんだよね。この温度の落差が歪みの質に影響するんだけど。買った時はジュース満タンの9Vのバッテリーでも、8ヶ月くらい使った後は電源が弱るよね?その時の感じが“Sag”(低電源状態)です。

この興味深い二つの要素、外気の温度とバッテリーの“Sag”、電源の落ち具合があのファズの旨味を生み出します。殆どのエフェクターはパワーサプライを使う事によって、バッテリー使用時に起きる電源の下降の影響を受けず、常に一定した電源を得る恩恵を受けますが、これがファズの“マジック”に影響を与えてしまいます。音が悪くなるって言うんじゃ無いんですが、違いは分かるはずです。 ステージ上でバンド仲間とギンギンにやってる時は気づかないかも知れないけど。

もう少し突っ込んで見てみましょう。良いパワーサプライを見つけるにはどうしたら良いか。あとどんな感じで使うのか。

これがパワーサプライを使ってる時に起きてます。AC(交流電源)をコンセントから取って、それをエフェクターに使える様にDC(直流電源)に増幅(変換)します。ただそれだけなんですが、そこまで簡単ではないんです。

交流電源(AC Current)

イルカが海の上をジャンプしてる所を思い浮かべてください。これが交流電源です。海の表面の部分が0Vとします。イルカがジャンプして海の表面から飛び出して来て、一番高く飛べる所まで飛びます。で、そこから海の表面に落ちて行き、海の中に潜りますよね?それを繰り返します。

日本の電源は100Vで南は静岡県と北は新潟を境に西が60ヘルツ、東が50ヘルツとなってます。100Vの数字が示すのはイルカがどれだけ高くジャンプ出来るか。ヘルツが1秒間にどれだけ水面上からジャンプして着水、その後に水中に潜る回数ってところになります。1秒間にこれだけ動けたら凄い事ですよね!この上下に動くパターンから交流電流って名前が付きました。

整流(Rectification)

次は、交流電流をペダルを動かすのに必要な直流電流に変換しましょう!この変換を行ってくれる部品がダイオードです。ダイオードは半導体という抵抗の様な物で信号は1つの方向にしか通らない一方通行になっています。コンセントから繋がれた交流電流と直列に繫がれた時、(前記のイルカが水面上にジャンプした部分の波形)の部分がダイオードの中を通過します。その際の(水面の)上部の部分の電流がダイオードを通過した際に、直流電源(DC)に変わりそれがDCパワーサプライの基本になります。

なんでコンセントから電流(AC、交流電流)が既に出てるのに、わざわざ直流電流が必要かって?それは、直流電流こそがペダルを動かすのに必要な電流のタイプだからです。

直流電源(DC Current)

一度AC電流をDC電流に変換したら、その電流から不必要な物を取り除いてさらに電流を安定させる為にスムースにするんですが、その際に行うのがフィルタリングです。

フィルタリング (Filtering)

フィルタリングは整流ダイオードの後に来るキャパシターで行います。キャパシターの仕事っていうのは、交流電流がダイオードを通過したときに起こる電流の 流れを貯めておくコンテナ見たいな感じです。安定した電流を送る為の貯蔵庫みたいな感じですね。ペダルの回路が音を出すのに電源を必要としてる時に、キャパシターに貯蔵されている電流を供給して貯蔵されている電源が少なくなったら、ダイオードから再度電源を供給されます。

この際に起きる電圧の変化は普通に起こる事ですが、キャパシターは常に直流電流で満タンでなければいけません。その際に起きる充電と放電の繰り返しをリップル(波動)と言います。キャパシター内部の電圧の下降と上昇の動きですね。常に凄い速さで動いてます。これがノイズの原因になったりします。

耳に聞こえるリップルが60ヘルツ(西日本に居る場合)のハムです。そしてフィルターの役目は60ヘルツのハムを回路から取り除く事です。ですから電流をフィルターする事が重要になります。

トランスフォーマー・アイソレイテッド・レギュレーション(Transformer Isolated Regulation)

パワーサプライを見ると「トランスフォーマー・アイソレイテッド」って言葉が出てくる時が有りますが、これは結構普通に昔から使われている物ですね。AC100VのコンセントからどうやってDC9V(バッテリーから取れる物と同様の)の電源が取れるのかって思う方もいるかと思いますが、パワーアダプターが大きい理由がそこに有ります。電圧を下げるのに専用のトランスフォーマーが必要だからです!

スイッチ・モード・パワーサプライ(Switch mode power supplies)

たまに見かける安いパワーサプライは「Switch Mode Power Supply(SMPS)」といわれる物で、トランスフォーマー無しで電圧を変化させる事が可能な物です。トランスフォーマーを使わないという事は、アダプターを小さく、軽く制作する事が可能になります。値段も送料も安く上がりますしね。うまく設計すればトランスフォーマー無しでもノイズの少ないアダプターの製作が可能なんですが、それでもノイズ問題やパフォーマンスに問題が出てしまう事が避けられません。

沢山の情報を詰め込んでしまいましたが、どうでしょう?これが現在使用しているパワーサプライの見直しや、パワーサプライの購入時の手助けになれば嬉しいです!コンセントの元から出ている電圧が極端に低いとかは手の付けようがないんですが、当社は通常トランスフォーマーを使用したパワーサプライを進めています。でもSMPSのパワーサプライしかないって場合でも、大丈夫ですよ!

オマケ(Rigs of EQD)

当社EQDのアシスタントマネージャー、マイク・トラン(Mike Tolan)のボードです!彼はめっちゃ優しくて、子持ちのお父さん!大人しい奴なんだけど、会社に居てくれるおかげで、会社全体の空気が和むんだよね。彼の事大好きだから、一番始めに作ったアンプを彼にあげちゃったくらい(ビール何杯か呑んで酔った後、笑)。彼は上手くて沢山のプロジェクトを持ってるんだけど、ここから聴けるからチェックしてみて!Talon’s

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Amp - 1972 Fender Pro Reverb

Guitar - 1966 Fender Musicmaster (modded w 70s tele pickup in bridge

Pedal Order:

Boss TU-2

Dispatch Master

Boss DM-2

Tone Job

Disaster Transport SR

Speaker Cranker

Pulse Machine

Xotic EP Booster

Strymon El Capistan


ジョー・ゴールデン(Joe Golden)はEQDのサーキットビルダーで、アンプの製作も行います。Bernie Worrel (Parliament / Funkadelic, Talking Heads), Chrissy Hynde, and the Dirty Dozen Brass Band等とレコーディングやツアーを行い、現在はthe Mark Leach bandでギターを担当。フェンダー公認のアンプ修理技師でも有ります(ちなみにアースクエイカーのあの白いアンプは彼の製作です!)。オハイオ州アクロン在住。

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