Rainbow Machine Video Playlist
takahiro tozawa
去年のブログでRainbow MachineはEQDの問題児なんてブログを書きましたが、あれからほぼ1年経ってなんとRainbow Machineの製造台数が1万台を突破しました!
2011年の発売ですが、今だに新しいデモビデオが出てくる位無限の可能性を秘めたペダルって事ですかね。
このブログではRainbow Machineの”普通”な使い方の見本になる様なビデオを集めてみました!このペダルで必ず出る言葉「飛び道具系」や「変態系」... 全くその通りなんです(笑)。ここはもうどうしても曲げられない所でして。ただ発売から何年も経って”普通”のセッティングで使う逆転の発想をする人が出て来たんです。EQDの仕事をする前から海外のペダルシーンみたいのを見ていますが、突然またRainbow Machineの名前を聞く機会が多くなったのを覚えてます。多分EQDのオーナーでペダルの開発を全部行なっているジェイミーもこの”普通”の使い方をする人が出てくるなんて思っても無かったみたいですよ。「凄い音の良いショートディレイコーラスだね、あっ、Rainbow Machineでこんな使い方できるんだ笑」ってな感じです。
主に英語で話しているビデオですが、まあ音聞いてナンボなんで英語が分からなくても為になるビデオを選ばせてもらいました。
まずは海外でも人気のThe Pedal Zoneのステファンのこのビデオ。彼のビデオは特にアンビエント系のデモが多い気がしますが、彼は弾き過ぎずペダルの音やポテンシャルを引き出すのが凄く上手でここでもレインボーマシーンの音を良く引き出しています。彼のビデオは他のペダルとのペアリングも絶妙です。“普通の使い方”って所では2:20分からが見所です。2:40分の所でPitchを中央にセットしてコーラスとして弾いてますが、逆にピッチが安定し過ぎてコーラスを使いたい時の”揺れ”感が物足りないのでそこから徐々に少しずつピッチをずらしてちょうど良いコーラス感を探します。
そして3:40分からはTrackingを操作。このTrackingは簡単に説明するとショートディレイを足します。ここを上げていくと短いディレイが重なり音に広がりが加わりアンビエント感が増します。この後にステファンが説明する音がコロコロ転がり落ちるMagicボタンですが、Trackingで生んだショートディレイを内部で発振させる部分なので、もしレインボーマシーンをユニークに発信させたければこのTrackingを高めに設定すると良いでしょう。Magicノブの設定は簡素に説明するとこの発振がどれくらい長く続くかですね。ここをうまく設定すればコントロール不可能そうなフィードバックも普通に音楽的に扱えます。
2本目はKnobs(ノブス)のデモ。Knobsのビデオはキュートでオシャレなビジュアルで人気です。EQDの会社紹介のビデオも彼らの製作で彼らのセンスの良さが堪能できます。
このビデオは全体的に弾いている時のペダルのセッティングが随時変わる親切なエディットなので、もしレインボーマシーンが手元にあるならこれを見ながらノブを動かして実際に自分で音を聞いてみるのも良いですね。3:10分からがコーラスペダルとしての使い方の良いお手本になります。ただ”普通のコーラス”の上にEQDのペダルの振り幅の良さを利用して、そこからいろんな方向に広げる事ができるのが分かります!どんな音楽のタイプでもこのペダルを音楽的に使う事を想像できるんじゃないでしょうか?
3本目はEQDとは切っても切れないこの方、ベーシストのJuan Alderete!彼は当社の初期の頃からデモやクリニックでEQDの名前を広めてくれたアーティストの一人です。彼の様なペダルの名手に普通に弾かせるのはもったいないんですが(笑)、1:20分からナイスなコーラスサウンドが。彼のお得意のフレットレスベースの上手なニュアンスと相まって独特なコーラス感が出ています。個人的に彼の演奏を見る機会が多いですが、フレットレスとこのレインボーマシーンの”普通”のセッティングは病み付きになります。ピックアップが付いたアップライトベースや勿論エレクトリックのアップライトにもです。フレットの付いたベースに使っても最高なのはご想像の通りです。
そして、”普通”の使い方を教えたくて書いたこのブログですがやっぱり最後はこのLittle TybeeのJosh Martinのビデオです!もうこれは文句無く最強のRainbow Machineのデモビデオと言って間違い無いでしょう。彼のテクニックとこのビデオのプロダクション、そして二つのエクスプレッションペダルの使い方、全て素晴らしいです。
どうです?この音の振り幅凄いでしょ?一つの事だけしっかりできるペダルも有れば、いろんな事を満遍なくこなすペダルも有りますが、どんな設定でもしっかり爪痕を残す。これがEQDのペダルの仕事のやり方です!
Taka Tozawa アースクエイカーデバイセスのカタログ、説明書、SNSやビデオ等の翻訳を行っている。アメリカ、サンフランシスコ在住。ヒップホッププロデューサーDan the Automatorのツアーギターリストでビンテージ機材が大好物。