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Hizumitasファズサスティナー:Louder than your life?

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Hizumitasファズサスティナー:Louder than your life?

takahiro tozawa

ついにお披露目となったHizumitas(ヒズミタス)ファズサステイナー!Hizumitasは日本が世界に誇るバンドの一つ、BorisのギターリストWataさんとの共同開発で生まれたファズペダルです。まず、このコロナ禍でここまでの大きいプロジェクトを仕上げたEQDの全メンバー、Yamaha Music Japan、そしてWataさん含めバンドやこれに関わった全てのスタッフに感謝をさせてください!製品としての質や各プロモ素材、どこを切っても恥ずかしく無い仕事具合でした(これからもいろんなHizumitasネタが出て来ますんでお楽しみに!)。EQDは日本のマーケットを真剣に捉えており、その間に入って日本の市場で活動させてもらっている私TakaもEQDが日本のアーティストとここまで真剣にタッグを組んで、世界のファズシーンに新たな歴史をWataさんと刻めたのは日本人として嬉しい限りで、世界を目標している日本人アーティストに夢を少しでも与えられたらと心から願っています。

 
 

では早速ペダルの話に!これはWataさんが20年以上愛用しているメインの歪み、70年代に作られた日本製のELK BM Sunstainarのクローンとなります。そしてこのELKファズは初期のBig Muffのコピーとなるんですが、ELKのファズはカルトな人気で球数も少ないし、良い個体を探すのが難しいんですよね。ちなみにHizumitasとWataさんのELKの個体は彼女自身も「ほぼ同じ音がするので、これからはこれをツアーで使用します」と言う位似ているんですが、ジェイミーとの開発段階で彼女のELKファズはかなり特別な個体だと気づきました。みなさんご存知の通りこれがビンテージ物のファズを探す楽しみでもあって、沼でもあるという笑。ここだけの話、開発途中のHizumitasのプロトタイプでちょっと脱線した個体が有って、ちょっとヘビメタサウンドというか、ハムバッカーと(EMGみたいなアクティブも)このプロトタイプでLAメタルがいけるんじゃないか?ってのが有って、そこから回路突き詰めて新しいディストーションペダルができてもいいのに笑、なんてのも有りましたよ。全てのプロトタイプはWataさんが所有してますが、いつか全部集めて弾き比べたいなーなんて思っております。

 

あ、金色のHizumitasが…

音に触れてみましょう。

Sustainで調整する歪みの量は音楽のジャンルなんかで変わると思いますが、ニュアンスが色々変わりますので弾いていて気持ち良いポイントを探してみてください。そしてバンドアンサンブルでの肝はTone。バンド全体の出音を感じながら(Borisの様にラウドにヤルならここが重要で、音を聞かないでHizumitasが発する”空気”を感じて欲しいんです)ベースが支えている下の部分との兼ね合いでToneを調整してみてください。低音が下からググッと力強くも心地よく湧き上がって来るはずです。低音はぼやっとしてないんだけど、ブランケットで優しく包んでくれる感じなんですよ。でもそこはBorisheavyrocks!それでいてとてつもなく凶暴です。

 
 

どちらかと言うとディストーションの様な粒子を感じられるんですが、Hizumitasの元になってるWataさんのELKはクリーミー感が有って独特な効きのEQ、そこがこの飽和感が得られる低音に繋がってると思います。言葉では説明しにくいんですが、締まりが有りながらも空気に沢山の情報(フィーリングって言った方が良いかも)が詰まっている感じです。どんなに歪んでても弦の分離感も良いですし。Wataさんは普段からスタジオに行きラウドにギターを弾くと言ってますが、日本の住宅事情はここでは難しく考えないで、是非スタジオでやお店でHizumitasを爆音で試しみてください(EQDを扱っているお店のみなさん、Hizumitasの試奏の音量だけは大目に見てやってください)。彼女が何故普段からラウドに楽器を弾くのか?何故それが大事なのかが良くわかるペダルです。空気から伝わって来る感覚ってのをもっと日本の皆さんに分かって頂きたいです!音数だけが全てではないのをこのペダルが証明しますよ。単音でフィードバックさせまくってください。Borisの音楽もそこに繋がりますので、このペダルからWataさんやBorisの名前を初めて聞いた方は是非バンドの音源をチェックしてみてください。だからこのチャプターの前に”音に触れる”と書いたんです。

弾き手からHizumitas。そしてアンプからスピーカー(あ、Rolandのスペースエコーもかまさないと!)。この点と点が繋がって音が空気から伝わるフィーリングがこのペダルの真骨頂です。

最後に。このペダルをきっかけに、大きいアンプで大きい音で音楽を演奏するのが当たり前な時代に戻って欲しいと心から願っています。分かりますよ。先ほども触れた日本の住宅事情や、ここ何年も流行っていいるKemperに代表されるプロファイリングアンプや、小さい自宅で使える様なアンプもここ10年程は良い物が一杯出て来てますし、コンピューターを介して使えるプラグイン等ヘッドフォンや小さい音でも良い音で鳴らせる機会が沢山有るのが。でもこれは大きな音の空気感を知らない人が使ってはいけないんじゃないか?って思う時が有るんですよ。WataさんはHizumitasをラウドに弾いた時の胸の高鳴りと、アンプから来るファズサウンドの心地良さを是非みなさんとシェアできたらと思っています。

日本から世界に飛び出してRock Outしたいなら、Wataさんもしている様な大音量の経験ってのは大事だと思いますよ!



Taka Tozawa アースクエイカーデバイセスのカタログ、説明書、SNSやビデオ等の翻訳を行っている。アメリカ、サンフランシスコ在住。ヒップホッププロデューサーDan the Automatorのツアーギターリストでビンテージ機材が大好物。